tak0kadaの医学メモ

発声練習、生存確認用。

数理統計関連は 何でもノート

低アルブミン血症の患者は減塩食にするべきか否か

肝硬変やネフローゼ症候群による低Na血症の患者の浮腫治療として減塩食、というのは一般的なの知識のようである。では肝硬変でもなくネフローゼ症候群でもないにも関わらず低Alb血症になって浮腫が進んでいる患者はどうすべきだろうか(よく分からない)。

それぞれの機序を考えると、ネフローゼ症候群では尿中へのアルブミン消失により水分の血管から間質への移動が起こるため二次性にRAA系が亢進するとする「overfilling仮説」と、腎疾患自体により遠位尿細管によるNa排泄低下、再吸収の亢進のため塩分貯留を生じるとする「underfilling 仮説」の2つが浮腫の原因として説明されている。肝硬変では低アルブミンにより血管外に水が移動するとして説明されている。

いずれにしても低アルブミンでは浮腫が起こるという理解で良さそうで、いずれにしても対症療法は摂取Na制限、利尿薬、アルブミン製剤の有無になるらしい。とすると、原因不明でも低アルブミンに対する対症療法は同様の方法で良いんじゃないかという気がしてきた。