子宮頚癌の種類
子宮頚癌にも小細胞癌があることを知らなかった。他にも知らない概念があると自覚しており、これを期に一度列挙したく思う。腫瘍の名前に著作権を主張されるわけがないと思うが、一応WHO分類と取扱い規約を眺めて適当に並べることにする。以下の文章の正誤には一切信用が置けないことに注意。なお、著作権は目次にも適用されるらしい(参考リンク)。
大雑把
- 上皮性腫瘍
- 扁平上皮癌、腺腫瘍、その他
- それ以外
- 神経内分泌腫瘍、間葉性腫瘍、上皮性・間葉性混合腫瘍、メラノサイト腫瘍、胚細胞腫瘍、リンパ性・骨髄性腫瘍、二次性腫瘍
もう少し細かく
扁平上皮癌(と前駆病変)
- 扁平上皮癌
- 角化型扁平上皮癌、非角化型扁平上皮癌、類基底細胞癌、疣(いぼ)状癌、コンジローマ様癌、乳頭状扁平上皮癌、リンパ上皮腫様癌、扁平移行上皮癌
- 微小浸潤癌
- これは取扱い規約では進行期の概念に相当するということで削除されている
- 扁平上皮内病変
- CIN(cervical intraepithelial neoplasia)、SIL(squamous intraepithelial lesions)
- 良性病変
- 尖圭コンジローマ、扁平上皮乳頭腫(papilloma)、Fibroepithelial polyp(取扱い規約にない)
腺腫瘍
- 腺癌
- 粘液性癌(通常型内頚部腺癌、腸型、印環細胞型、絨毛腺管癌)、類内膜癌、明細胞癌、漿液性癌、中腎癌
- 微小浸潤癌
- 上皮内腺癌
- 腫瘍類似病変
- その他
- 腺扁平上皮癌、すりガラス細胞癌、腺様嚢胞癌、腺様基底細胞癌
- 神経内分泌腫瘍
- カルチノイド、非定型的カルチノイド腫瘍、小細胞神経内分泌癌、大細胞神経内分泌癌
- 小細胞癌は日本の規約ならSCNEC(Small cell neuroendocrine carcinoma)に対応するらしい
- 実際神経内分泌系のマーカーを免疫染色していた気が
- 細胞質が少ないので裸核様、細胞が潰れてしまった場合は「薄墨を流したよう」に見える
- カルチノイド、非定型的カルチノイド腫瘍、小細胞神経内分泌癌、大細胞神経内分泌癌
間葉性腫瘍・腫瘍類似病変
上皮性・間葉性混合腫瘍
メラノサイト腫瘍
胚細胞腫瘍
リンパ性および骨髄性腫瘍
二次性腫瘍
参考
- WHO分類
- 子宮頚癌取扱い規約(金原出版)