tak0kadaの医学メモ

発声練習、生存確認用。

数理統計関連は 何でもノート

仕事の遅さについて

(追記1: 文章が長いというのは思考が迂遠になっている傍証っぽい)
(追記2: 下書き業務の記録を見ていると、比較的簡単とされる大腸ポリープの診断とかでも人より遅いらしく、知識不足以外に単に遅いという面もあるらしい)
2ヶ月以上経過して、とにかく診断が付けられなくて無限に時間を溶かす人になっている。自分の能力は有限で未熟な上に、生物は例外が山ほどあるので達人でもきっと完璧な仕事というのは存在しないと思う。といっても常識的な範囲は必ずあって、例えば今の時点だと誤字脱字をしない、単位を間違えない、左右を間違えない、標本を取り違えない、検体をなくさない、やらかしたら隠蔽せず相談して怒られる、みたいなことは満たさないといけなくて、ただそれすら出来ずに呆れられる、みたいな日もある。さて、診断の遅さについて、同じ能力と労力でもマシな結果を出すには疲れていないとか、無理な労働をしないというのがあって、特に真夜中に一日の疲れを引っ張りながら仕事をするのを止めろ、という主張があって、まだ朝のほうが寝ている分マシだと思ったりする。その上で、なぜ仕事が遅いかというと、単に知識がないのである。前の半年は随分無知を指摘されて、標本を見るより教科書を隅から隅まで読むように言い渡されたりしていた。僕は読むのが速くないので数個の臓器しかカバーできなかったのだけれど、そういう臓器だと頭が真っ白になってフリーズするということはあまりなくて、再現性よく間違えるということが出来る。例えば先日は前立腺のグリソンスコア3+3の部分をすべて見落とした一方で3+4の範囲はほぼ拾えた(単に後者のほうが簡単というのはある)、逆に今日は4時間かかって膵癌の範囲のマッピングをたった1人分終わらせることも出来なかった。頭を使わないというのは異常なことが起こっているときに取り返しが付かないが、全てにおいて頭を使ったり観察したりというのは、先人の成果を知らないからでしかない。今の課題は仕事が遅すぎて整理された知識のある範囲が増えていかないことで、なにがしが上手く振る舞う必要があるのだと思う。例えば早い段階で周りの先生に泣きつくなど…ただ泣きつくにも会話が成立する程度の知識は必要で、そこにすら達していない臓器もある。